スポーツあれこれ by 星野恭子

「東京2020パラリンピック1周年記念イベント」は8月24日、有観客で開催された。新型コロナ感染症対策のため人数制限はあったが、拍手や来場時に配布された応援用ハリセンでの応援は熱く、選手たちのパフォーマンスを後押しした

1年の節目に、あらためて
<2022年8月まとめ>

※写真上:「東京2020パラリンピック1周年記念イベント」は8月24日、有観客で開催された。新型コロナ感染症対策のため人数制限はあったが、拍手や来場時に配布された応援用ハリセンでの応援は熱く、選手たちのパフォーマンスを後押しした

東京パラリンピック開幕から、ちょうど1年となった8月24日、1周年記念イベントが開かれました。会場は車いすバスケットボールの会場でもあった東京・有明アリーナで、イベントでも、車いすバスケ男女日本代表が出場してエキシビションマッチなどが行われました。

「1年前」とは違って有観客で行われ、1部では4,200人、2部では5,000人が入場。子どもたちの姿が目立ち、日本代表Tシャツの人たちも見かけました。バスケの試合が始まると、手拍手や応援用のハリセンを打ち鳴らす音がアリーナに響き渡り…‥‥。


⇒【参考】東京パラリンピック1周年イベント、有観客で開催。「1年越しに見たかった光景」(ノーボーダー/2022年8月29日付)


⇒【参考】[イベントレポート] 東京パラリンピックから1年。感動を振り返り、歩みをさらに前へ進める節目に(パラスポプラス/2022年9月9日付)


「1年前に見たかった光景のなかでバスケができて、気持ちよかったです」ーースペイン代表とのエキシビションマッチのあと、車いすバスケ女子日本代表の北田千尋キャプテンは感慨深げに話し、観客に感謝しました。

男子代表は東京パラでチーム史上初の銀メダルを獲得しました。この日、決勝戦の舞台でもあった有明アリーナで、日本代表同士のドリームマッチを戦い終えた鳥海連志選手は、1年前とは違い大きな拍手を送り続けてくれた観客席に向かってしみじみと語りかけました。

「この日のために頑張ってきたと思いました。ここでメダルを獲れてうれしかったし、ああいうことがあったからこそ、今日こうして皆さんと顔を合わせることができました」

そうです。「コロナがなかったら」「時を戻せたら」と思っても、それは無理なこと。むしろ、想定外の困難に立ち向かった経験も踏まえ、今を受け止め、未来に向かって歩みを止めないことが大事!

そんな思いをあらためて確認した夏の終わりでした。これからもコツコツ、なにより楽しみながら、パラスポーツを追いかけていきたいと思います。

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<2022年8月度>
■寄稿:

⇒【ゴールボール】ゴールボール日本代表“オリオンJAPAN”男子、アジア・パシフィック選手権を初制覇!(ノーボーダー/2022年8月1日付)

⇒【ボッチャ】ボッチャ日本代表「火ノ玉ジャパン」、国際大会で金獲得! この夏、観戦や体験のチャンスも!(ノーボーダー/2022年8月8日付)

⇒【パラリンピック】北京2022パラのテレビ放送時間、18年平昌大会から減、14年ソチ大会よりは微増(ノーボーダー/2022年8月15日付)

⇒【ボッチャ】特別支援学校の中高生が頂点を競う。「第7回 全国ボッチャ選抜甲子園」は石川県のTEAM I (アイ)が初優勝!(パラスポプラス/2022年8月19日付)

⇒【パラスポーツ】国籍や性別、障がいの有無に関わらず挑戦を。トップアスリートたちが新しい共同プロジェクトを発表!(パラスポプラス/2022年8月21日付)

⇒【ボッチャ】火ノ玉ジャパン、海外の強豪と対戦、さらなる進化でパリをめざす![2022ジャパンパラボッチャ競技大会](パラスポプラス/2022年8月26日付)

⇒【パラリンピック】東京パラリンピック1周年イベント、有観客で開催。「1年越しに見たかった光景」(ノーボーダー/2022年8月29日付)

⇒【パラリンピック】パラサポスペシャルサポーター香取慎吾さんが3,900万円を寄付。1万人が参加のアートチャリティ活動でパラスポーツを支援。「次はなにをしようかな」(パラスポプラス/2022年8月31日付)


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■ラジオ出演:
マイあさ! ワールドスポーツ「車いすテニス」(NHK第一/2022年8月23日)

(kh)

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