スポーツあれこれ by 星野恭子

NHKの番組『バリバラ』から生まれた、バリアフリー・ファッションショー「バリコレ」が10月10日(祝)、六本木ヒルズで開催された。パラリンピアン鈴木徹選手(写真中央)ほか、多くのパラアスリートに加え、さまざまな障害のある出演者がランウェイでポーズする姿が多くの観衆を惹きつけた。

百聞は一見にしかず! まずは一度、会場へ!

※写真上:NHKの番組『バリバラ』から生まれた、バリアフリー・ファッションショー「バリコレ」が10月10日(祝)、六本木ヒルズで開催された。パラリンピアン鈴木徹選手(写真中央)ほか、多くのパラアスリートに加え、さまざまな障害のある出演者がランウェイでポーズする姿が多くの観衆を惹きつけた。

 2020年に向けてパラスポーツ盛り上げの機運は確実に高まってはいます。でも、まだまだ…。もっと知ってもらい、ファンを増やさなければ! そんな思いから生まれたパラスポーツ関連のイベントや取り組みが増えています。

 そのひとつが10月10月(祝)に六本木ヒルズで華々しく開催されたバリアフリー・ファッションショー「バリコレ」です。もともとは、障がい者をテーマにしたNHKのバリアフリーバラエティ番組、『バリバラ』から生まれたイベントで、ランウェイを歩くモデルはすべて障害のある人たちです。非日常的な大胆な衣装を身にまとい、「障害を含めた、ありのままの自分を見て!」とPR。車いすだったり、義足だったり、はたまた“寝たきり”だったり、自閉症の子どもたちだって、みんなイキイキ、ハレバレした笑顔。観客の一人だった私も自然と手拍子をし、笑顔になっていました。

 モデルとしてパラアスリートも多数参加していて、パラスポーツの魅力をそれぞれの個性でアピール。例えば、義足アスリートの鈴木徹選手はモード系ファッションのまま、なんとステージ上で専門種目の走り高跳びを披露したのです。背面跳びでバーを軽々と跳び越すと、観客は「おお~」という驚嘆の声とともに拍手喝采。なかには義足で走り、跳ぶ姿を見るのは初めてという人も多かったのではないでしょうか(トップ写真)。

 そんな風に、最近はさまざまなイベントにパラアスリートが登場し、パラスポーツの魅力を思い思い懸命にアピールしています。そうしたイベントを最近、いくつか取材しました。

 パラスポーツの魅力を感じられるのは、何といっても「会場観戦」がいちばんです。こちらの記事、『ネット中継の新チャンネルも開局! パラスポーツを観に行こう!=12月~1月開催予定の主な大会』には、おすすめの大会をリストアップしていますので、よかったら、ご観戦ください! 

 こちらの記事内には、東京都が始めた、パラスポーツ専門のネットチャンネル、「TOKYO パラスポーツ ch」についてもレポートしています。会場には行けないけど…という人にも気軽にパラスポーツ観戦ができる、おすすめの新サービスです。

 パラスポーツの魅力は、競技性の高さを含めた勝負の面白さだったり、ガイドなど支援者との連携や絆だったり、個々の選手が放つストーリーだったり、いろいろです。ぜひ一度!

■寄稿
パラスポーツの魅力を発信するイベント、各地で続々開催中!(ノーボーダー/2016年11月9日付)

日本初のブラインドサッカー版オールスターゲーム。 エンターテインメントとしてのパラスポーツの可能性に挑戦(ノーボーダー/2016年11月14日付)

走る喜びを多くの人に届けたい――パラリンピック金、銀メダリストがランニングクリニックを開催(パラサポ/2016年11月17日付)

陸上競技400m銅メダルの辻沙絵。「会場に足を運んで、パラスポーツの面白さを感じて!」(パラサポ/2016年11月22日付)

ネット中継の新チャンネルも開局! パラスポーツを観に行こう!=12月~1月開催予定の主な大会(ノーボーダー/2016年11月22日付)

■講演
⇒「パラリンピックの世界~2020東京に向けて」
・専修大学 学際科目「パラリンピック」(10月5日):
・文教大学 総合講座「現代オリンピック・パラリンピック論」(11月21日)

大学生を前に、パラスポーツの魅力と支える楽しさなどをお話しさせていただきました。鋭い質問もあり、パラリンピックへの関心の高さが感じられ、嬉しかったです。

(kh)

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