スポーツあれこれ by 星野恭子

1972年の札幌冬季オリンピックのジャンプ会場、大倉山シャンツェ

時代ともに変化していく大会
<2025年2月まとめ>

※写真上:1972年の札幌冬季オリンピックのジャンプ会場、大倉山シャンツェ

ミラノ・コルティナ2026オリンピック・パラリンピックの開幕まで1年を切りました。氷上の競技は大都市のミラノで、雪上の競技は山岳地帯のコルティナやヴァル・デ・フィエンメなどで行われます。その範囲は約2万2,000㎢で、史上最大に広範囲での開催と言われます。

大会組織委員会は「サステナビリティを重視」し、既存の施設を活用して開催するため、このような形になったと説明しています。

でも、開会式や閉会式は、これまでのように大勢の選手が一堂に会することは不可能だと思います。いったいどんな風に行われるのでしょう。趣向を凝らした新しい形の式典になりそうです。

イタリアでの冬季大会の開催は2006年のトリノ大会以来、20年ぶり。国としても力が入っているし、注目度や期待感も高まっているようです。例えば、ボランティアは1万8,000人の募集に対し、約11万人の応募があり、その50%はは35歳以下の人だそうです。チケット販売も好調で、すでに予定枚数の60%が売れ、購買の中心層は25歳~40歳だといいます。

前回の2022年北京大会はコロナ禍で無観客開催でした。昨夏のパリ大会の熱狂ぶりを思うと、ミラノ・コルティナ大会もきっと盛り上がるはず。楽しみに待ちたいと思います。

(kh)

アーカイブ

取材や寄稿、講演など
お気軽にご相談下さい

著書

明日への勇気

輝くアスリートの感動物語東京2020オリンピック・パラリンピック 4(あかね書房/2022年3月10日発行)
(担当ページ)
車いすラグビー:倉橋香衣選手/トライアスロン:宇田秀生選手/ボッチャ:杉村英孝選手/陸上:佐藤友祈選手/陸上:マルクス・レーム選手

自分らしさをつらぬく

輝くアスリートの感動物語東京2020オリンピック・パラリンピック 5(あかね書房/2022年3月10日発行)
(担当ページ)
自転車:杉浦佳子選手/ゴールボール:萩原紀佳選手/マラソン:道下美里選手

いっしょに走ろっ!―夢につながる、はじめの一歩

「走る」をテーマにさまざまな人々の挑戦を集めた一冊。2012年ロンドンパラリンピック出場を目指す、義足のジャンパー中西麻耶選手と義足職人やコーチたち、全盲のランナー和田伸也選手と伴走者たち、そして、視覚障害ランナーの伴走ボランティアに挑む福井県の中学生たちのドキュメント。

伴走者たち―障害のあるランナーをささえる (ドキュメント・ユニバーサルデザイン)

「障害があってもスポーツを楽しみたい」人たちと、周囲で支える人たちを追いかけた一冊。視覚障害や知的発達障害のある人たちと伴に走る人々の絆や、脚を失った人たちと義足をつくる職人の信頼関係のストーリー。

ユニバーサルデザイン―みんなのくらしを便利に〈2〉くらしの中のユニバーサルデザイン

図鑑「ユニバーサルデザインーみんなのくらしを便利に」シリーズの1冊。障害のある人やいろいろな立場の人の、それぞれの使いやすさを考えて工夫されている商品やサービスに注目。前半では製品のユニバーサルデザイン、後半では情報のユニバーサルデザインについて、豊富な写真と専門家の解説などで紹介。